日本銀行
1882(明治15)年に設立されたわが国の中央銀行である。
その使命は、各国の中央銀行同様、通貨価値の安定と信用制度の保持・育成にある。
日本銀行の使命は、具体的には次のような業務を通じて実現される。
①「発券銀行」としての業務である。
日本銀行は、管理通貨制度の下で銀行券を独占的に発行している。
②「銀行の銀行」としての業務である。
日本銀行は、市中金融機関の預金(日銀当座預金)を預かっている。
人々は金融機関に預金しているが、預金通貨による決済は、複数の金融機関をまたがる場合、各金融機関の日銀当座預金振替により金融機関相互間の貸借が決済されなければ完了しない。
また、日本銀行は、日銀当座預金の増減に反映される金融機関全体の資金過不足に対し、貸出や債券・手形の売買(オペレーション)により資金の調節を行なうことによって、市場金利の不必要な急騰や急落を防ぐとともに、金融政策の観点から金利水準に働きかけを行なっている(金融調節)。
③「政府の銀行」としての業務である。
日本銀行は政府の預金を預かり、国庫金の出納事務や国債の発行・元利払事務を行なっているほか、国債の登録制度や振替決済制度を運営することにより、資金だけでなく、証券の決済機能も果たしている。
また、日本銀行の主な金融政策手段としては、前述の金融調節のほかに、公定歩合操作や支払準備率操作、これらの補完的手段として窓口指導がある。