デビットカードの現状と将来性
デビットカードとは、販売店(デビットカード加盟店)の店舗で、消費者が商品やサービスの購入代金の支払いに、現金の代わりに銀行など金融機関のキャッシュカードを利用するシステムである。
そして、1998(平成10)年に銀行や流通会社などを主要メンバーとして設立された日本デビットカード推進協議会が普及・促進を図っている「J-Debit(ジェイ・デビット)」が、日本版デビットカードである。
現在、銀行や信用金庫、信用組合、農協、郵便局など1500を超える金融機関のキャッシュカードが利用可能で、その総枚数は3億5000万枚にもなる。
また、利用できる加盟店(端末機設置)は20万を超える規模にまで成長している。
クレジットカードが「Buy Now,Pay Later=先買い、後払い」というシステムであるのに対し、デビットカードは「Buy Now,Pay Now」という即時決済システムである。
つまり、クレジットカードは預金口座に残高がなくても使えるが、デビットカードは残高の範囲内でしか決済できない。
ただ、現金派の消費者にとってみれば、わざわざ銀行で現金をおろす必要がなく、店頭でキャッシュカードを出して端末機に暗証番号を入力するだけという手軽さがある。
購入代金が自分の預金口座から引き落とされ、そこから加盟店手数料が差し引かれ、加盟店の口座に自動的に入金されるというしくみはクレジットカードと同じである。
J-Debitの課題は、①ブランドとして確立していないこと、②消費者の認識不足(キャッシュカードとは別のカードがあると勘違いしている人も多い)、③利用時間帯が金融機関の情報処理センターの稼働時間に左右されてしまうため、とくに深夜は使いづらいこと、などがあげられる。
今後は、さらに消費者の利便性を高めることや、国際デビットカードとの相互乗入れなども視野に入れた改善を行なえば、より大きな成長が可能となるだろう。