提携カードのしくみ
「提携カード」とは、クレジットカード会社とメーカーや販売会社、複合商業施設などの企業が提携して発行しているカードのことである。
デパートとの提携や有名ブランドショップとの提携ばかりではなく、ファンクラブ、フィットネスクラブ、大学、ホテル、航空会社、石油元売会社、パソコンショップなど提携先は多岐にわたる。
最近話題になっている提携カードとして、TOHOシネマズと流通系カード(クレディセゾン)の提携による「シネマイレージMasterCard」がある。
これは、映画を鑑賞すればするほど貯まる「シネマイレ-ジ」を積算できるというもので、映画ファンンにとってはたまらない新しいタイプのクレジットカードである。
①シネマイレ-ジを積算することでプレミアスクリーン招待券がもらえる、②六本木ヒルズで9本映画を観ると好きな映画を1本無料で観ることができる(オリジナルスタンプラリー)、③年会費永年無料など、多彩なサービス特典がついている。
また、貯めたマイレージを無料航空券等と引き換えできるマイレージ機能付きのエアラインとの提携カードが着実に伸びている。
たとえば、日本航空システムと銀行系(DCカード/JCBカード/ダイナースカード)との提携である「JALカード」や、全日空と銀行系(三井住友カード/JCBカード/ダイナースカード)との提携である「ANAカード」などである。
では、提携カードのしくみを、美容院チェーン(サムソングループ・ブランコ)と流通系カード(OMCカード)との提携である「ブランコカ-ド」を例にみてみよう。
まず、カードの裏面にある「株式会社オーエムシーカード」は国内イシュアーとも呼ばれ、国内でクレジットカードを発行(イシュー)している企業名を示している。
国際ブランドのルールによれば、少なくともローカル・アクセプタンスマーク(いわゆる国内のクレジットカード会社が長年にわたって育ててきた自社ロゴマーク)は、カードの表面からはずさなければならないというルールがあり、カード発行会社のロゴマークは表面には印字されないようになってきている。
次に、カード中央上(表面)の「BLANCO」という文字が提携先の名称である。
ここには企業名やショップ名が入ることになる。
さらに、右側のマークである「MasterCard」は、国際カードブランドであり、このマークのステッカーが貼ってある国内外のクレジットカード加盟店で、このカードを利用することができるという、国際決済ネットワークのインフラを意味している。
カード会員の立場からすれば、「MasterCard」のマーク1つで、安心して、世界中の加盟店で使えるクレジットカードをもつことができることになる。
そもそも提携カードが急増してきた理由は、カード会員の獲得に悩む銀行系カード会社や流通系カード会社、メーカー系カード会社が、当時、急成長を続けていた信販会社のカード会員の伸びに着目して、提携カード戦略を模倣しはじめたことがあげられる。
つまり、人とカネの集まるところが、提携先として今後も重要なターゲットとなるのである。